私たちがよく利用しているスマートフォンの中を見ると、いくつかの補助的なパーツはありますが、主なものとしては数個のパッケージLSIが並んでいるだけということがよくあります。大変小型で便利なスマートフォンが、このような少数の部品で構成されるということは意見すると大変驚きのことです。しかしこれには理由があります。実は、中で見られたパッケージLSIの中には大変な数の半導体素子が組み込まれています。
従って、LSI自体が既にデバイスという風に呼ぶこともできるような状況になっています。このようなことができるのも、半導体部品が大変小さくなり集積度が大変上がっているためです。このようなことにより、スマートフォンのように大変小型なのに機能が高いデバイスが作られるようになってくるわけです。このような状況において、従来行われていたスマートフォンなどの検査方法が大きく変化しました。
一昔前までであれば、数々のパーツが基板上に並べられていましたので検査の際にはそのパーツの動作について、個々に調べれば良いという状況でした。しかし、現在のように高度に集積化されたLSIパッケージが使用されるようになってからは、このようなことはできません。検査においては、検査用治具を用いるためにオリジナルソケットをLSIに取り付けて、動作状況を確認を行うことになります。オリジナルソケットを取り付ける理由としては、通常の基板などは動作を行わせるために作られていますので、検査治具を用いた検査には向かないからです。
つまり、検査治具を用いて効率的に回路動作のチェックを行うためにオリジナルソケットを利用するということになります。