現在私たちは様々な電子機器を利用して生活を行ってきています。一見そのようなものとは関係ないような器具でも、実は中に高度な機能を持つ電子機器が内蔵されているという場合もあります。よく知られたものとして、電子レンジや自動車の電話をあげられます。少し前までの電子レンジと言えば、パワーと話す時間を指定するだけのものでした。
これに対し現在売られているものは、リストの形から調理するものを選べばあとは自動で加熱時間やパワーを調整してくれます。また自動車については、従来はアクセルとハンドルで運転するだけのものだったのですが、現在では追突防止用のセンサーやインターネットと接続してナビゲーションなどについても色々と行なってくれるようになってきました。近い将来には自動運転も可能になってきます。このような様々なインテリジェント化したのは、半導体集積回路が高度に集積化されたことが挙げられます。
それまでは大変大きな容積で重い部品群であったものが、現在では手ひらに入るようなパッケージになっています。このようにして小型軽量化した半導体集積回路は様々な機器に導入することが容易です。このように半導体の高度集積化は様々な用途を作り出してきましたが、回路動作チェックには難しい問題を呈するようになってきました。もはやひとつひとつの部品のチェックを行うことはできません。
そのようなことから利用されるようになってきたのが、オリジナルソケット検査治具を用いた集積回路の動作チェックです。オリジナルソケットに集積回路パッケージを挿入することにより検査治具を用いた動作チェックが簡単にできるようになり、取り外しも簡単にできることから修正にも時間がかかりません。このようなオリジナルソケットと検査治具を用いることで半導体集積回路の動作チェックが迅速に行えるようになったことにより、半導体集積回路開発のスピードがさらに上がります。